
- 茂原 -
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閉まらない窓
茂原の住宅街を夜に歩いていた。 ふと気づく。 すべての家の窓から、同じ人がこちらを見ている。 顔も、姿勢も同じ。 目が合うと、一斉にカーテンが閉まる。 最後の一軒だけ、閉まらない。 そこを覗く。 誰もいない。 だがガラスに映った自分の後ろに—— さっきの“同じ顔”が立っていた。
消える写真
外房の海で撮った写真に、知らない人が写っていた。 自分の後ろに、はっきりと。 心当たりはない。 翌日、その人は消えていた。 だが、代わりに自分の顔が歪んでいる。 気のせいかと思った。 次の日、歪みが少し広がっていた。 それ以来、写真を撮るのが怖くなった。 どこまで変わるのか、分からないから。
普段は見えない場所で作られている水まわり製品の話
茂原にあるTOTOハイリビング株式会社って、名前だけだとピンとこない人もいるかもしれないけど、実はTOTOグループの一員として水まわり製品を作ってる会社なんですよね。 キッチンや洗面化粧台なんかの住宅設備に関わっていて、いわゆる最終製品として全国に出ていくものをここで作ってるって聞きました。 知り合いが工場見学に行ったことがあるらしくて、その話で印象的だったのが、「見えない部分ほどちゃんと作り
七夕顛末記 #20 スポンサーは誰のものなのか
七夕まつりの準備が本格化し始めた頃。 怪談夜会も少しずつ形になり始めていました。 出演者が決まり、会場が決まり、スポンサーも少しずつ集まり始める。 ようやく、この企画が現実になろうとしていた頃の話です。 私はスポンサー営業をする中で、一つだけ大切にしていたことがありました。 それは、 「協賛してください。」 ではなく、 「この挑戦に価値を感じていただけたら、一緒に地域を盛り上げませ
最後の乗客
終電に飛び乗ったのは、日付が変わる少し前だった。 車内は静かだった。 仕事帰りらしい人が数人いたはずなのに、気づけば誰もいない。 「終点です。」 車掌のアナウンスが流れても、私は疲れ切って立ち上がれなかった。 ようやく荷物を持ち、ホームへ降りる。 駅はひどく静かで、売店も改札も灯りだけが残っていた。 改札へ向かう途中、運転士が私を見て不思議そうな顔をした。 「お連れの方は?」 「え
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最後の乗客
終電に飛び乗ったのは、日付が変わる少し前だった。 車内は静かだった。 仕事帰りらしい人が数人いたはずなのに、気づけば誰もいない。 「終点です。」 車掌のアナウンスが流れても、私は疲れ切って立ち上がれなかった。 ようやく荷物を持ち、ホームへ降りる。 駅はひどく静かで、売店も改札も灯りだけが残っていた。 改札へ向かう途中、運転士が私を見て不思議そうな顔をした。 「お連れの方は?」 「え
三度目だけは橋を渡るな
「同じ橋を一日に三度渡るな。」 祖父は酒を飲むたび、その話をした。 理由を尋ねても、 「帰ってこられなくなるからだ」 としか言わない。 子どもの頃は怖かったが、大人になるにつれ、そんな言い伝えも笑い話になっていた。 盆休みに久しぶりに故郷へ戻った私は、祖父が亡くなったことを知る。 葬儀を終え、翌日には町へ帰る予定だった。 村外れには一本の古い石橋がある。 川幅は狭く、今では新しい道路もできているた
赤いライター
ある日の夜、自分の部屋で寝ていた私は、夜中にふと目が覚めた。 真っ暗闇の中で ボーーーーッとしていると。。。。。 あれ???? 部屋の中に他に誰かがいる気配がする。。。。 私はうつぶせで 顔はドアとは反対を向いて寝ていたので 私からは部屋は見渡せない。。。。 耳を澄すと ミシッ。。。。ミシッ。。。。と床の音がして 私が寝ているベットの方に ゆっくりと近づいてきてる音がする。。。。 別室で
真夏の深夜2時のカーブ
霊感など無く、霊など信じない私が 一度だけ不思議な体験をした事があるので、その時の話をいたします いまから約30年前、当時の職場は山道を抜けた所にある、とても田舎な場所にありました 8月のある日、夜中だと言うのにジメジメとしていてなんだか気持ちの悪い感じの日だった 『今日も帰りが遅くなってしまったなぁ~』と思いつつ 街灯や信号機がほとんどない真っ暗な山道を ヘッドライトの光だけを頼りに車を走らせて
灰色の女の子
私は東京で働いてるのですが、家は千葉の茂原市にあります。 その日も夕方に帰ってきて、家の前の道を家に向かって自転車で走っていたのですが、前から近所では見たことのない女子高生くらいの子が歩いてくるのが見えました。 その道は周りを田んぼや畑に囲まれて、しかも私道のような感じになっているので、知らない人が入ってくることがほぼありません。ですので珍しいなぁ〜と思っていた所、まさに私の家の前で斜めにフワッ!
